岩手県では明治20年代にホルスタイン種を導入したのが始まりとされており、110年を超える輝かしい歴史があります。 日本で飼育されている乳牛は、温厚な性質で乳量の多いホルスタイン種が99%で、ほかにはジャージー種等があります。東北6県では岩手県の生産量がトップで、東北全体の約4割が県内で生産されています。
「いわて牛」は岩手県内で生産された黒毛和牛のことで、平成2年にブランド化されました。肉質等級が3以上で、かつ歩留等級がB以上のもので、高い品質を誇ります。 大自然に囲まれた環境の中で大らかに育った牛たちは、きめ細やかで甘みのある霜降りとなっており、柔らかく味わいのある牛肉に仕上がっております。
日本短角種は、澄んだ空気と水、豊富な牧草に恵まれた広大な草原の中で「夏山冬里」という飼育方法で育てられます。 赤身が多く柔らかで、風味の良い「いわて短角和牛」はヘルシーでナチュラルな味わいです。 食用のほか闘牛としても活躍しており、東北で唯一闘牛大会が開催されている久慈市山形町では短角牛の迫力ある闘いを見ることができます。
岩手県の養豚のなかで特に「いわて純情豚」と呼ばれるものは、JA全農いわてが他の豚と差別化を図り、安全性を前面に打ち出せる「統一銘柄名の総称」として確立し、平成13年より販売取組をスタートしています。県内各地で生産されるいわて純情豚には、生産者や地域がわかるようにそれぞれオリジナル銘柄名を付け、県内や首都圏にて販売されています。