大豆はタンパク質や脂質、鉄分、カルシウムなど、ミネラルを多く含むため栄養源として重要です。
また、幅広い加工に用いられており、岩手県産の大豆は「豆腐」「納豆」「味噌・醤油」「煮豆惣菜」などに形を変えて、皆様の食卓を支えています。
小麦は重要な転作作物のひとつで、岩手県は全国でも有数の産地となっています。食味が良いだけではなく、タンパク質(グルテン)も多く含まれクリーミーな地粉の色と麦本来の風味の強さは格別です。うどんやそうめんなどはもちろん、パンやお菓子に加工されています。
日本の小麦栽培は弥生時代中期には始まっていたと言われています。
いわゆる「麺」として日本の歴史に登場したのは7世紀頃。中国から伝えられた食べ方だそうです。
蕎麦とは、ソバの実を原料とする蕎麦粉を用いて加工した、日本の麺類、および、それを用いた料理です。岩手では昔から冠婚葬祭などの宴会で最後の締めにそばをたくさん振舞うという風習があります。岩手では昔は米より蕎麦の栽培が盛んで、寒くて雪が多い土地柄では米は十分に育たず、宴会でも満足にご飯を振舞う事ができませんでした。それでもお客にたくさん食べてもらって満足して帰ってもらいたいと考え、米ではなく蕎麦をたくさん用意したのです。
岩手県の雑穀の生産量は、全国の約6割を占め、県の内陸部ではヒエやアワ、キビ、古代米など様々な種類の雑穀の生産が盛んです。健康志向の高まりから、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養価が豊富に含まれる雑穀の需要は年々増加しています。