農産物情報誌「あぐりん」
日常に花のある生活を！
JA新いわては、岩手県内の18市町村をエリアとし、各地域でさまざまな花の生産が行われています。なかでも、リンドウの生産量は日本一で、八幡平市では「安代りんどう」のブランドで、オリジナル品種が栽培されています。癒し効果があるとされている「花」を日常の中に取り入れて、花のある暮らしをしてみませんか?
JA管内の花の生産
JA新いわて管内で生産される花の約8割を占めるのがリンドウです。岩手県はリンドウの生産量が日本一で全国の約6割が生産されています。なかでも、八幡平市ではオリジナル品種を開発し「安代りんどう」のブランドでも知られています。
リンドウは、リンドウ科リンドウ属の多年生植物で、自然開花期である8~9月のお盆やお彼岸に多く使われてきました。栽培を始めてから50年以上となる現在では品種改良も進み、原色とされる紫の他にピンク、白、水色などがあり、岩手県オリジナル品種は約20種類、八幡平市のオリジナルブランド「安代りんどう」では約30品種が栽培されています。さまざまな品種が栽培されるようになったことで、ブーケやブライダルなどカジュアルフラワーとしての用途も広がっています。2020東京オリンピック・パラリンピックで、岩手県産リンドウがビクトリーブーケに使われたのも記憶に新しいかと思います。
リンドウの他には、菊類(小菊・スプレー菊・一輪菊)やユリ(オリエンタルユリ・すかしゆり)などの生産も盛んです。
リンドウの品種
リンドウは季節によってさまざまな品種が生産されています。今回は、その一部をご紹介します。
リンドウの花は、大きく分けると「エゾ」系と「ササ」系の2種類があります。エゾ系リンドウは、花冠の先端は蕾のまま開かず、花びらの重なりや蕾の膨らみの様子を楽しめます。一方、ササ系リンドウは、花の先端が開き、蕾から花が開いて変化する様子が楽しめます。
リンドウは、紫や白、ピンク、水色などの色のバリエーションの他に、エゾ系とササ系の花の咲き方に違いもあり、品種によってさまざまな顔を持っています。「安代りんどう」には鉢花もありますので、季節ごとのリンドウを楽しんでみてください。
リンドウが出荷されるまで
種まき～育苗
約2ミリの種をセルトレイに播きます。発芽しなかったセル（穴）には苗を移植する作業を行います。約２か月半、ハウスの中で水やりや温度管理をして苗を育てます。
定植
6月上旬にマルチを張った畑に１本ずつ苗を植え付けます。リンドウは多年草なので、一度植えた苗で４～５年ほど収穫することができます。
株養成
リンドウは定植して２年目から出荷が始まります。１年目は病気や害虫からの防除をしながら株を育てます。
間引き
２年目以降は、春に出てきた芽を１株10本程度に間引く作業をして、１本ずつに栄養が行き渡るようにします。
収穫
収穫作業は、お客さまに届いた時に花が咲くように出荷規格（切り前）に合わせて１本ずつ丁寧に収穫します。
調整・出荷
収穫したリンドウは、花の数や長さなど出荷規格に合わせて揃え、ダンボールに入れて市場に向けて出荷します。
生産者の声
ＪＡ新いわて 花卉生産部会協議会長/齊藤 正樹 さん
JA新いわてでは、多くの花が各地で生産されています。生産量が一番多いリンドウは、６～10月まで季節ごとに違う品種を生産していますので、その時々の品種を楽しむことができます。他には、菊類やユリなどの生産も盛んで、トルコギキョウやシャクヤク、ひまわり、フリージアなど季節を感じられる花の生産や、ハウスでの通年栽培をしている地域もあります。
花には癒し効果があることが医学的にも証明されています。花を眺めているだけでもリラックス効果がありますので、イベントや記念日はもちろん、日常生活の中にも花を取り入れ、花のある生活を楽しんでみてください。
JA新いわて管内で生産されている花
リンドウ
鉢物リンドウ
小菊
オリエンタルユリ
一輪菊
エンジェルウイングス
スカシユリ
シャクヤク
トルコギキョウ
けいとう
スモークツリー
スプレー菊
ダリア
フリージア
アルストロメリア
ひまわり
花の癒し効果について
最新の研究データでは、花のある部屋と花のない部屋にいる人の神経活動を比較すると、花のある部屋で過ごす人は、ストレス時に高まる交感神経の活動が25％抑えられる一方、リラックス時に高まる副交感神経の活動が29％高まることがわかっており、花の癒し効果が医学的にも証明されています。
リンドウをもっと身近に。
秋の訪れを告げる花、リンドウ鮮やかな紫色のリンドウを飾ると、華やかで上品な雰囲気が漂い落ち着いた空間になります。リンドウを生活に取り入れてみませんか。
食卓のテーブルを華やかに
デスク周りに癒やしを
玄関のおもてなしに
切り花を長持ちさせるコツ
切り花を長持ちさせるためには、茎を切り戻していくことも大事なポイントです。水を取り替えるタイミングなどで、切り口を少しずつカットしましょう。切り花の切り口はずっと水につかっているため、次第に傷んで腐敗してくることがあります。うまく水を吸い上げられなくなり、早めに枯れてしまうケースもあります。
ＳＤＧｓとＪＡ新いわての実践
さまざまなサービスのデジタル化に対応するため、スマホ教室を開催しています。
JAには多くの組合員組織があり、地域農業の振興や地域社会の発展に貢献しています。
八幡平花卉生産部会は花育教科書を制作し、地元の小学生の花育授業で活用しています。
ＳＤＧｓ（エスディージーズ）とは
「Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）」の略称です。
わたしたちＪＡは「食と農を基軸として地域に根差した協同組合」であるＪＡの特性をふまえ、ＳＤＧｓの目標達成に向けて事業活動に取り組んでいます。
あぐりん 2024年8月号アンケート
アンケートにご回答いただいた方から抽選で奥中山高原アイスクリーム（12個入）を抽選で10名様にプレゼント！
奥中山高原アイスクリーム（12個入）
を10名様にプレゼント！
締め切り
令和6年9月25日（水）
●当日の消印有効
●当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
●応募者の個人情報はアンケートの集計、賞品の発送の目的以外には使用することはございません。
9月25日(水)をもちましてアンケートの募集は締め切りとさせていただきます。
多数のご応募、誠にありがとうございました。
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