JA新いわての宮古地域で、ブロッコリーの播種作業が2月中旬から始まった。
同地域の主力品目として定着するブロッコリーは、久慈地域を含めた沿岸部で作付けが拡大している。春ブロッコリーは3月下旬から定植作業が始まり、5月下旬から出荷する。本年度は、宮古地域と久慈地域で1億円の販売を目指している。
宮古地域は、2002年から夏秋野菜が本格化する前の品目としてブロッコリーの栽培を開始。現在は県内の約6割を出荷する産地に成長した。夏秋野菜の前後となる5月下旬からの春作と、10月からの秋作で作付けしている。
宮古市の農家、上坂喜和さんは「ブロッコリーは春に2.3ヘクタールの作付けを予定している。温度管理を徹底し、良い苗を作っていきたい」と話す。
JA宮古営農経済センターの石井さんは「ブロッコリーは市場からの期待も高い。栽培管理の徹底による良品出荷で農家所得向上に努めていきたい」と話す。
宮古地域は漁業が盛んで氷の調達も容易、ブロッコリーは発泡スチロールに氷を入れて出荷している。高い品質を維持して店頭へ届けられ、出荷先からの期待も高い。