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宮古エリア 2025年02月17日 (月)

個別の課題解決で産地の維持拡大へ 
畑ワサビ生産者戸別営農相談

畑ワサビ生産量日本一の岩泉町では、JA新いわて宮古営農経済センターと岩泉町、宮古農業改良普及センター岩泉普及サブセンターなど関係機関が協力し、生産の維持拡大に取り組んでいる。全国的に高齢化や夏場の高温の影響により生産が減少するなか、産地への期待も高まっている。

同町では畑ワサビに特化した協力隊を募集し、2023年に2人、25年には4人が就農を予定。また、出荷調整にかかる労力軽減に向けた出荷規格の導入も進めてきた。また、戸別に営農相談を毎年実施し、それぞれの次年度に向けた経営や栽培の課題解決に対応している。

2月17日から2月下旬まで、35戸の畑ワサビ生産者との戸別営農相談を開き、土壌診断や24年度の実績などを元に、それぞれの課題に対応している。

営農相談に参加した(株)西倉工務店の西倉正三会長は「地域の雇用に繋げるために20年に栽培を始め、現在は3.5ヘクタールまで拡大してきた。肥料や病気の対策など細かく聞けるので助かる」と話す。

同センターの林将希さんは「近年は夏場の猛暑の影響や労働力不足などの課題がある。個別の対策を進めながら、出荷形態の更なる見直しも試験的に進めていきたい」と話す。

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