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八幡平エリア 2025年02月13日 (木)

九条ネギの夏秋期の産地化へ 
1億円の販売目指す

八幡平市の合同会社みのり風土は、2025年の九条ネギの作付けを拡大する。近年、全国的な温暖化の影響で夏場の九条ネギの生産が難しくなり、夏秋期の九条ネギの産地として期待が高まっている。同社では長ネギの作付をやめることで、7.5ヘクタールから12ヘクタールに九条ネギの作付けを拡大する。また、新たな生産者も増えたことで「青ネギ研究会『葱人 neginchu🄬』」を立ち上げ、需要が高まる夏秋期の生産拡大による産地化を進め、八幡平市で1億円の販売を目指している。

九条ネギは温暖化の影響で西日本での夏場の生産が難しくなっていることから19年から生産を始めた。長ネギも栽培していたが九条ネギの需要に追いつかず、作業効率も考慮し九条ネギ1本へシフトする。また、新たに昨年から1人、今年から2人が作付けを始める。

生産する九条ネギは原種に近い「あんじょう」という品種で、柔らかくておいしい反面、比較的栽培が難しい特徴もある。

社長の村上博信さんは「新しい生産者も増えてきた。栽培技術を共有し作付けを拡大し需要が高まる夏秋期の期待に応えていきたい」と話す。

同社では2月中旬から播種作業が始まり、2月13日には新規の生産者が訪れ播種作業や育苗管理のポイントなどを確認した。

4月中旬には定植作業が始まり6月中旬から出荷が始まる。本年度は11月末までの出荷を予定している。

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