一戸町奥中山地域で、年末年始の需要期に向けたタラの芽の出荷が本格化している。今年は例年並みの12月中旬から出荷が始まり、天然物が出回る4月中旬まで続く。ひと足早く春の味覚を届けている。
同町の坂本誠さんは、需要期に合わせ、年末年始の出荷に取り組む。
「タラの芽は春を告げる山菜。新春にひと足早く春の味覚を楽しんでほしい」」と笑顔で話す。
坂本さんは周年雇用と安定収入のため、19年前からタラの芽栽培を始めた。夏場に葉タバコを栽培し、冬場は葉タバコの乾燥に使うハウスを活用して生産する。
当初の出荷は2月ごろからだったが、市場の要望に応え、正月向けに12月中旬から出荷している。
JA新いわて一戸地区担当課の米田望さんは「寒い日が続いているが、タラの芽を食べて春を感じてほしい」と話す。