JA新いわて宮古地域で、ニンジンの収穫が始まった。宮古営農経済センターでは、沿岸地域の気象条件を生かし、複数品目の野菜の作付けによる長期出荷で農家の所得向上に取り組んでいる。秋冬ニンジンは翌年1月までの出荷を予定している。
同地域では、春のブロッコリー、キュウリやピーマンなどの夏秋野菜、秋冬期のニンジンや秋ブロッコリーなどの作付けを勧め、長期出荷による園芸産地の振興を進めている。
宮古市の久保田智治さん(29)は「ピーマンとキュウリの出荷が終わり、ニンジンの出荷が始まった。気候にも恵まれ順調に生育しているので、しっかり出荷していきたい」と意気込む。
同センターの石井健吾さんは「宮古地域は、比較的温暖な気象条件のため野菜の長期出荷が可能な地域。5月から出荷が始まる春ブロッコリーから始まり、品目の組み合わせにより8、9か月の出荷が可能だ。秋冬ニンジンの作付けも増えているのでしっかり販売していきたい」と話す。