東北で唯一の闘牛、平庭闘牛大会もみじ場所が10月20日、岩手県久慈市山形町の平庭闘牛場で開かれた。
千秋楽となるもみじ場所の取り組みは12組で、2~10歳の牛たちが迫力満点の勝負を繰り広げた。県内外から1500人のファンらが訪れ、最大で1トンを超える牛が角をぶつけ合う様子に歓声を上げ、闘牛の迫力を満喫した。
山形村短角牛を生産し闘牛では勢子を務める柿木敏由貴さん(51)は「今年も多くの人に訪れてもらい、闘牛をきっかけに地元で生産される山形村短角牛も知ってもらえた。来年も大会を盛り上げていきたい」と話す。
同大会では、地元で生産される短角牛の雄牛が闘牛として活躍。将来性を考慮して、負け癖が付くことや負傷するのを防ぐため、引き分けを基本とし、もと牛として各地で活躍している。今年は5頭が新潟県に渡り活躍し、闘牛の育成産地としての役割も担っている。