JA新いわて南部営農経済センター管内で、9月末時点のリンドウの販売額が1億189万円(前年同期比107.4%)となり、初めて販売額1億円を突破した。JAや部会が協力して新規栽培者の拡大に取り組むことで生産拡大につなげてきた。本年度の出荷は10月末まで続く。
JAでは新規栽培者の「初めやすさ」を意識し、実際にリンドウを栽培している様子を見てもらうため、毎年圃場見学会を開いてきた。また、部会と協力しマルチ張りなどの圃場作りのサポートや、部会員の作業の手伝いや、知識や経験を積める場を作り、取り組みを進めてきた。8年間で法人を含む16戸が新たにリンドウの栽培を始め、出荷量、販売額とも約2倍となっている。2025年度も2戸が新たに栽培を予定している。
JA新いわて南部地域花卉(かき)生産部会リンドウ専門部の細川義経専門部長は「JAと協力して新規で始めやすい環境を整えたことで生産者も増え、1億円の販売が達成できた。農家として独り立ちできるようJAと協力しながらサポートを続け、産地を盛り上げていきたい」と話す。
同センターの水本あゆみさんは「生産者が皆で達成しようという強い気持ちが実績に現れ感謝している。一人ひとりが経営者として、さらに上を目指して頑張ってほしい」と話す。
リンドウをはじめ、小菊やユリなどを含めた花卉全体の同部会の販売額も、2億1020万円(前年同期比107.5)で、過去最高となった昨年を上回っている。