JA新いわて宮古エリアで全農ブランドミニトマト「アンジェレ」の出荷が順調だ。今年度、モデル農家としてJA全農いわての指導を受ける宮古市の扇田友和さんの圃場では、8月末までの2か月の10アール当たり収量が約3トンと、順調だった前年を約1割上回っている。今年度は11月までの出荷で目標の5トンの出荷が見込まれる。
同エリアでは2021年から土耕での「アンジェレ」の栽培に取り組み、現在5人が作付けしている。今年度、扇田さんの圃場をモデルとし、肥培管理や水管理、摘花など「アンジェレ」の特徴を踏まえた指導により出荷量が伸びている。
扇田さんは「今年で4年目になるが、思っていた以上に水と肥料が必要だと分かった。細かい指導もあり、果実サイズも大きく揃っている。指導どおりの管理を心がけて目標の収量を目指したい」と話す。
宮古営農経済センターの石井健吾さんは「JA全農いわてによる指導の結果が見えている。夏秋期は品薄となる時期なので、栽培技術の定着を図り産地となるように進めていきたい」と話す。
「アンジェレ」は、へたなしばら出荷なので出荷調整の省力化にもつながり、パックなどの資材費や人件費も抑えられる。また、契約栽培で事前に価格が決まるため計算しやすいのも特徴だ。