八幡平市でネギを生産する合同会社みのり風土で、九条ネギの出荷が本番を迎えている。近年、全国的に夏場の高温の影響があり夏秋期の産地として期待が高まっている。本年度は前年を上回る7.5ヘクタールに作付けし、11月中旬までに250トンの出荷を予定している。
九条ネギは温暖化の影響で西日本での夏場の生産が難しくなっていることから2019年から栽培を始め、原種に近い「あんじょう」という品種を作付けしている。柔らかくておいしい半面、比較的栽培が難しい特徴もある。
社長の村上博信さんは「昨年は全国的に夏秋の出荷がなく引き合いが多かった。品質の評価は高いので、期間を通した安定出荷により夏秋期の産地として存在感を高めていきたい」と話す。 23年度には、JGAP(農業生産工程管理)の認証取得による新たな取引も始まっている。