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南部エリア 2024年06月07日 (金)

部会とJAが一丸 
新規栽培者を支援しリンドウ栽培拡大へ

JA新いわて南部営農経済センターはリンドウの生産拡大に取り組んでいる。新規栽培者が栽培を始めやすいように南部地域花卉生産部会とJAが支援し、2024年度は2戸の農家と2法人がリンドウの栽培を始める。6月上旬には、新規栽培者の圃場作りを部会が請け負い、部会員がマルチ張りの作業を行った。

同部会では、2019年から新規栽培者のマルチ張りなど圃場(ほじょう)作りを請け負う他、部会員間で忙しい時期を助け合うなど新たに始めやすい環境を作り、経費抑制や労力不足解消につなげている。法人を含めリンドウの生産者が毎年増え、販売額も年々増加している。

本年度から22アールにリンドウを作付けする農事組合法人ユニティーファーム7区の岡森喜与一組合長は「機械は部会員の持ち込みで作業してもらえ、初期投資を抑えられ、マルチ張りの経験者がいないので助かる」と話す。

同部会の茅橋寿男部会長は「作業日程などの調整はJAにお願いしている。リンドウ栽培を始めるきっかけをみんなで作り、花を生産する仲間が増えればうれしい」と話す。

南部営農経済センターの水本あゆみさんは「年に数日しか使わない機械を購入するのは、新規で始める人には負担が大きい。労力不足なども、部会員間で調整して助け合えるよう呼び掛けている」と話す。

同部会は2年続けて過去最高の販売額となっており、本年度は、リンドウで1億円を超える販売を目指している。

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