東北で唯一の闘牛大会、平庭闘牛大会わかば場所が5月12日、岩手県久慈市山形町の平庭闘牛場で開かれ、若牛たちが熱い勝負を繰り広げた。
同大会は、いわて平庭高原闘牛会(八重桜友夫会長)が主催。関係者や畜産農家、闘牛オーナーやサポーターが協力して運営している。
わかば場所は2、3歳の若牛たちが闘牛場と観客に慣れるための練習場所とされている。今年は2歳の若牛7頭が土俵デビューした。
2023年に闘牛オーナーになり、大会で勢子を務める古舘智也さん(21)は「3歳になる自らの牛『大翔』も今年のデビュー戦となった。山形村短角牛を知ってもらうためにも今年も大会を盛り上げていきたい」と意気込みを語る。
同大会は、江戸時代に久慈市近郊で製造した塩を牛の背に載せ、内陸まで運ぶ「塩の道」を通る際、先頭を歩く牛を決めるために角を突き合せたのが始まりとされ、1983年から同市で観光行事として始まった。
次回は6月9日、つつじ場所が開かれる。