元祖軽トラ市で知られる「しずくいし軽トラ市」が5月5日、雫石町のよしゃれ通りで開かれた。県内の若手農家が集い、自慢の野菜などを販売し盛況だった。
今年初の開催とあって大勢の来場者が訪れ、用意した菌床シイタケやホウレンソウ、ネギなどを買い求め、生産者と消費者が交流を深めた。
同町で菌床シイタケを生産する櫻田大河さん(29)は、県内の農家仲間に声をかけ、「WAKODO(わこうど)」の名前で2021年から軽トラ市に出店している。6戸のメンバーが、それぞれ生産する旬の野菜などを販売する。
櫻田さんは「若い生産者の存在を知ってもらおうと農家仲間に声をかけ出店した。今年で4年目になりリピータ―も足を運んでくれるようになった。今後も若手農家との交流を広げながら、消費者とのつながりを大切にしていきたい」と意気込みを話す。
同町でネギを生産する笹田明誠さん(29)は「消費者の声を直接聞けるので勉強になる。今年は、軽トラ市に合わせて、野菜の品目を増やしていきたい」と話す。
しずくいし軽トラ市は今年で20年目の節目を迎える。今年も11月までの第1日曜日(7月のみ20日)に開かれ、WAKODOのメンバーらは、自ら生産する旬の野菜や花などを持ち寄り販売する。