岩手町の精肉店「肉のふがね」は4月29日、出荷が増える「岩手短角和牛」の旬の到来を祝い、岩手短角牛ヌーヴォのイベントが開いた。「いい肉」の語呂に合わせ、11時29分に来店客とカウベルを鳴らし「旬」の到来をみんなで祝った。
同イベントは、「夏山冬里」方式で飼養される岩手短角和牛の出荷が増えるこの時期に、多くの人に岩手短角和牛を味わってもらうきっかけにと2018年から始めた。
滝沢市から訪れた有里陽子さんは「SNSでイベントがあることを知って来てみた。今日は家族みんなで岩手短角和牛を味わいたい」と笑顔で話す。
同店の府金伸治代表は「地元で生産される短角和牛を知って食べてもらうきっかけにとイベントを始めた。多くの人に食べてもらうことで生産者の励みになれれば」と話す。
岩手短角和牛は和牛の中の「日本短角種」で、和牛生産の1%に満たない希少な赤身肉が特徴。大自然の中でストレスなく育ち、脂肪分が少なくヘルシーで、旨味のもとのアミノ酸を多く含み、噛めば噛むほど美味しさが広がる。
同店が製造販売する「岩手短角和牛セシーナ」は、にっぽんの宝物グランプリ世界大会2023の日本最高峰牛肉部門でグランプリにも輝き、国内外からの注目も高い。