JA新いわて宮古地域で、ブロッコリーの定植作業が始まった。同地域の主力品目として定着するブロッコリーは久慈地域を含めた沿岸地域で作付けが拡大し、春取りブロッコリーは5月下旬から出荷が始まる。本年度、7月上旬までの春作で1億円の販売を目指している。
宮古地域は、2002年から夏秋野菜が本格化する前の品目としてブロッコリーの栽培を始め、現在は県内の約6割を出荷する産地に成長。夏秋野菜の前後となる5月下旬からの春作と、10月からの秋作で作付けされている。
宮古市で夏場にキュウリとミニトマト、ピーマンなどを作付けする久保田智治さん(29)は「ブロッコリーは春と秋で2.5ヘクタール作付けを予定している。5月下旬からの出荷に向けて管理を徹底し良質なブロッコリーを出荷していきたい」と話す。
同センターの石井健吾さんは「JAでは、久慈地域を含めた沿岸部でブロッコリーの産地化を進めている。市場からの期待も高いので、栽培管理の徹底による良品出荷、農家所得向上に努めていきたい」と話す。
同地域のブロッコリーは、沿岸部で漁業も盛んなことから氷の調達が容易で、発泡スチロールに氷を入れて出荷するため、高い品質を維持して店頭に届けることができる。