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宮古エリア 2024年02月07日 (水)

アスパラガスの作付けで野菜の通年出荷に 
通年雇用にも期待

田野畑村の中村真文さんのハウスで、2月上旬から促成アスパラガスの出荷が始まった。ハウス内での促成栽培と露地栽培を組み合わせにより、冬から春の出荷を目指し今年度から作付けを始めた。冬の根三つ葉の出荷後から春のブロッコリーの出荷までの品目として新たに導入。順調に生育が進めば年間を通した野菜の出荷が可能になることで、通年雇用も可能になる。

JA新いわて宮古営農経済センターは、沿岸の気象条件を生かし、複数品目の野菜の作付けによる長期出荷で農家所得の向上に取り組み、春のブロッコリー、キュウリやピーマンなどの夏秋野菜、秋冬期のニンジンや秋ブロッコリーなどの作付けを勧め、長期出荷による園芸産地の振興を進めている。

 中村さんは春ブロッコリーから始まり夏はピーマン、秋冬期のニンジンやネギ、冬の根三つ葉などを作付けしている。アスパラガスの生産が順調に進めば、根三つ葉の出荷が終わる2月から春ブロッコリーの出荷が始まる5月までの出荷を計画している。

中村さんは「他の産地も視察して勉強し、無事に出荷に漕ぎつけた。促成栽培と露地栽培の生育を確認し、品種の検討や栽培技術を高めていきたい」と話す。

アスパラガスの生産が軌道に乗れば野菜の通年出荷が可能になり、通年雇用による労働力不足の解消も期待できる。

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