JA新いわてとレタス、ブロッコリーの両生産グループは、グローバルGAP(農業生産工程管理)の4回目の更新審査で、新たにGRASP評価の登録を受けた。団体でのGRASP評価の登録は全国初となる。
GRASPとは、正式には「GLOBALG.A.P. Risk Assessment on Social Practice」で、日本語に直訳すると「社会的側面リスク評価」である。審査内容は13項目の管理点と適合基準で構成され、農場内での雇用の構成や労働契約、賃金、未成年者の不雇用、苦情処理手順などがある。良好な社会的側面に関してグローバルGAPを補完するもので、1次産業における「働く人の健康、安全、福祉」の取り組みで、農場経営の健全化、従業員の労働環境の改善、農業の持続可能性の向上に役立つ。GRASPに取り組むことで、安全な農産物を消費者に提供するとともに、その農産物を生産している農場は、社会的に信頼・信用が担保される。
QMS(団体事務局)の髙橋良之さんは「グローバルGAPとGRASPに取り組むことで、一流の農業経営者の証となることを期待している」と話す。
JAではGAPの認証取得による持続可能な営農を目指し、2019年11月に一戸町奥中山地域のレタス生産者で構成するJA奥中山高原Ⓖ.レタス推進チーム、JA宮古地域ブロッコリー生産グループの2団体がグローバルGAPの認証を取得し、毎年更新審査を受けてきた。