JA新いわて久慈営農経済センターは1月23日、同センターで2023年度久慈地域ピーマン実績検討会を開いた。生産者と関係者約30人が参加し、23年度の栽培状況を振り返り、24年度の栽培に向けた課題を確認し収量向上を目指す。
同センターでは、新たな園芸品目としてピーマンの作付けを推進している。23年度は14戸が約1.2ヘクタールに作付けし、前年度から生産者が6戸、面積で約50アール増加している。10アール当たり収量は2.8トンと0.2トン増加している。
実績検討会では、12月に開いた個別営農相談で見えた栽培における課題を整理し、生産性向上に向けた要因と対策を説明した。
洋野町でピーマンを生産する宇名澤順一さんは「収穫量は増えたが傷害果も多かった。整枝や追肥などのポイントが理解できたので、圃場管理を徹底して出荷量を増やしていきたい」と話す。
JAの担当者は「栽培技術は向上してきているが課題もまだある。生産者と情報を共有し、久慈エリアの新たな園芸品目として作付けを拡大していきたい」と話す。
23年度の販売実績は1197万円で、前年対比243%。岩手県は夏秋ピーマンの主産地で、取引市場からは久慈地域の生産拡大にも期待が高まる。