雫石町でブロッコリーを栽培する上澤田博之さん(33)は、1年を通してブロッコリーの生産に携わっている。6月から出荷が始まったブロッコリーの出荷は11月中旬で終わり、12月から3月まで岡山県の農業生産法人でブロッコリーの生産に携わる。2つの拠点でブロッコリーの栽培技術と知識を高めている。
実家での就農を考えていた上澤田さんは、地元で生産が盛んなネギの作付けを考え農業高校や園芸専門学校に進んだが、その後、就職した農業生産法人でブロッコリーを生産していた。上澤田さんは100ヘクタールを超えるブロッコリーの圃場(ほじょう)を管理をするようになった。安定出荷するための作付け計画や品種選定、作業の段取りなどブロッコリー栽培に魅力を感じ、平成30年に実家に戻りブロッコリー栽培を始めた。
50アールから始め、今年は2.5ヘクタールまで拡大している。
「天候などに左右されるなかで計画通りに出荷できた時にはやりがいを感じる。冬場は栽培ができないので、以前働いた農業生産法人にお世話になり知識や新しい情報を吸収している」と話す。
将来的には、地元でブロッコリー1本での経営確立を目指している。春には20000本の苗を準備して持ち帰り、地元でブロッコリー栽培を再開する。