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久慈エリア 2023年10月23日 (月)

籾米サイレージ製造進む 
農畜連携で畜産農家の安定経営に貢献

久慈市の農事組合法人宇部川ファームで、同市で生産される短角牛の飼料となる「籾米サイレージ」の製造が終盤を迎えている。同法人では今年度、36ヘクタールで飼料用米「たわわっこ」を作付けし、約230トンの籾米サイレージを製造。全量、JA新いわてくじ短角牛肥育部会に供給する。

籾米サイレージは、稲を刈った後の生籾を粉砕機に入れてすりつぶした後、乳酸菌を添加してパックされ、2か月ほど発酵させて作られる。

同部会が生産する「山形村短角牛」は、肥育牛はもちろんのこと、繁殖牛から一貫して国産飼料100%で飼育している。

中屋敷稔部会長は「籾米サイレージを飼料として使うことで増体もみられ、肉質も良い評価をもらっている。地元で生産される飼料なので価格変動の影響も受けにくい。今後も利用を増やしていきたい」と話す。

同法人の鹿糠沢津嘉代表理事は「籾米サイレージは、WCS(ホールクロップサイレージ)に比べ機械設備の負担が少なく、飼料用米と違って籾の乾燥や籾摺の作業を省けるメリットがある」と話す。

籾米サイレージの製造は11月上旬まで。

籾米サイレージの製造の様子写真
籾米サイレージの製造の様子写真
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