久慈市の農事組合法人宇部川ファームで、JA全農オリジナルブランドのミニトマト「アンジェレ」の収穫が終盤を迎えている。
今年度は夏場の高温の影響があったものの、9月末時点で前年比約147%となる2.8トンを出荷し、販売額も同比138%と前年を上回っている。
鹿糠沢津嘉代表理事は「アンジェレは、へたを付けずに収穫し、パック詰めがないので作業効率が良い。A品率が高いので出荷ロスも少ない」と手応えを語る。
同法人は、水稲46ヘクタールを栽培する。育苗ハウスの有効活用と園芸品目の導入で通年通年雇用を目指し、2018年に全農式トロ箱養液システム「うぃずOne(ワン)」を導入した。ミニトマトを栽培していたが、収穫調整作業の効率化とA品率向上を目的に、今年度から「アンジェレ」の作付けを始めた。
「アンジェレ」はへたなし、ばら出荷のため、収穫調整作業の省力化が可能で、契約販売で価格が安定しているため、計画が立てやすいメリットがある。
JAの畠山将太さんは「夏場の高温の影響は受けているが、出荷量、販売金額とも前年を上回っている。うぃずOneとの相性も良いので、この地域での園芸品目として期待は高い」と話す。
今年度は、田植えが終わる6月上旬に定植し、出荷は7月下旬から始まり11月下旬まで予定。