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JA新いわて管内 2023年09月09日 (土)

短角牛の魅力、世界で評価 
にっぽんの宝物グランプリ世界大会でグランプリ受賞

シンガポールで8月下旬に開かれた「にっぽんの宝物グランプリ世界大会2023」で、岩手町の(株)肉のふがねが製造販売する「岩手短角和牛セシーナ」が、日本最高峰牛肉部門でグランプリに輝いた。強豪であった黒毛和牛とは違った、赤身ならではの肉の旨みを感じることができ、さまざまな料理に展開できる可能性が評価された。

「セシーナ」とはスペインの北部レオン地方を発祥とする牛肉熟成生ハムのこと。「岩手短角和牛セシーナ」は、「いわて短角和牛」と、野田村で製造される「のだ塩」のみを使用し、1年以上かけてじっくり丁寧に熟成され、添加物を一切使わず牛肉本来の旨味が楽しめるのが特徴。

当日は、代表取締役の府金伸治さんと短角和牛の生産者の柿木敏由貴さん、シェフの比嘉康洋さんの3人がプレゼンテーションに参加した。動画やスピーチで「夏山冬里」方式で自然に近い形で育ち、和牛の1%未満の希少な短角和牛の魅力を紹介。柿木さんは、自然の中で育つ短角和牛の生産に掛ける想いを伝えた。試食には、「岩手短角和牛シーナ」の他に短角牛のステーキなどを用意。また、動画で見せた放牧の風景が岩手に行ってみたいと思わせる魅力があることも高く評価された。

9月9日、岩手町でグランプリ受賞報告会が開かれ、関係者ら約100人が出席した。

受賞を受けて府金さんは「短角和牛に魅力を感じてもらい、世界で評価され勇気がわいた。グ生産者やシェフ、関係者にみなさんの力で、グランプリを勝ち取ることができた」と、受賞を噛みしめた。

生産者の柿木さんは「黒毛和牛と並ぶなか海外で認められ、これからの生産に励みになる」と笑顔をみせた。

今回の受賞をきっかけに、いわて短角和牛のシンガポールへの輸出が予定されている。

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