JA新いわてや行政などで構成する「短角牛の里と都市を結ぶ集い実行委員会」は、8月19~21日の3日間、久慈市山形町で「べこツアー」を開いた。2020年から新型コロナウイルス感染症の影響でリアル開催ができず、オンラインで産地と消費地の絆を繋いできた。リアルべこツアーの開催は4年ぶりで、関係者らは4年ぶりとなる再会を喜んだ。
同ツアーは1983年から、首都圏の「大地を守る会」の会員らが訪れ、山形村短角牛の放牧の様子に触れ、地域文化を体験し交流を深め、今年40回目となる。今年は約40人が参加した。
久慈市の遠藤譲一市長は「消費者が安心して食べていただけるものを、こだわりをもって生産している。お金を出せば何でも買える時代、気持ちの交流を大切にするためにもツアーを続けていきたい」と話す。
同実行委員会の会長でJAくじ短角牛肥育部会の中屋敷稔部会長は「やっと再会することができた。コロナ禍の3年、人と人とのつながりが大事だと実感した。40年続いてきたこのツアーは日本に誇る自慢のツアーだと思っている。この3日間で山形村短角牛、そしてこの地域のファンになってほしい」と話す。
東京都から参加した稲垣朋子さんは「子どもが牛を見てみたいというのがきっかけでオンラインツアーに参加し山形村短角牛のファンになった。初めて産地を訪れたが空気がきれいでリフレッシュできた。これからも産地を感じながら短角牛を味わっていきたい」と笑顔をみせた。