地域人から金曜市として親しまれている「JA新いわてたまやまふれあい市」が今年で50年の節目を迎えた。会員の川崎アヤさん(87)は、50年間休まず同市に参加し、今年も自慢の野菜や果物を販売している。
川崎さんは、毎週金曜日に合せて、さまざまな野菜を栽培している。50年間休まず出店したことに「お客様さまが待っているので休むわけにはいかない。野菜がない時期は、山で採った山菜などを用意している」と話す。会話を楽しみお客さまと親しくなることで、買い物を楽しみしている人のことを一番に考えてきた。そして「ふれあい市がある限り休まず続け、これからも買い物を楽しみに待っている人に野菜を届けていきたい」と笑顔をみせる。
同市は、1974年に当時の女性部員らが野菜を持ち寄り販売したのが始まりで、「ふれあい野菜市」として始まった。部員らは販売したお金で肉や魚などを買うことで家計を助けていた。当初は「100円市」とも呼ばれ、家計にやさしい価格設定で当時は産直も少なくにぎわいをみせていた。
現在は、時代の流れに伴い「たまやまふれあい市」と名称も変わり、野菜以外に加工品や総菜、切り花や野菜の苗なども販売している。毎週金曜日に開くことから地元では「金曜市」と親しまれ、会員である生産者との触れ合いの場として長く親しまれている。
同市は、4~12月の毎週金曜日に旧JA好摩支所の特設会場で開かれる。