久慈市山形町で山形村短角牛を生産し、東北唯一の闘牛大会を運営する「いわて平庭闘牛会」に携わる柿木畜産代表の柿木敏由貴さん(50)は、多くの人から愛される闘牛の横綱牛を育てるため、クラウドファンディングを活用し広く呼び掛けている。
柿木さんは畜産業を生業とする中で、闘牛の歴史のあるこの地で肉牛とは別の価値も伝えようと約30年前から闘牛の育成、運営にも携わってきた。
平庭闘牛大会では闘牛に負け癖がつかないよう勝敗をつけないよう戦わせることで、闘牛の素牛として全国でも活躍している。しかし、地元で活躍を続けるためには闘牛の管理費が掛かり続けていく課題もある。
柿木さんは10歳になる「柿木チョッパー」という大関を育てていたが、今年2月に病気のため急死した。闘牛としては戦いが下手だったが、一生懸命闘う姿に多くの人に愛され今年は綱取りかと期待された矢先だった。
哀しい出来事もあったが、「柿木チョッパー」の弟が今年、闘牛としてデビューする明るい兆しも見えてきた。「二代目柿木チョッパー」として、多くの闘牛ファン、山形村短角牛ファンに応援いただきながら、兄が成しえなかった横綱を目指していくことにした。
クラウドファンディングの目標金額は50万円で、期間は8月4日にスタート1か月間。リターン品には山形村短角牛の精肉の他、餌やり体験や闘牛の背中に乗れる権利などもある。
柿木さんは「闘牛をきっかけに地元で生産される「山形村短角牛」を知ってもらい、地域からも消費者からも闘牛ファンからも愛される牛づくりをしていきたい」と話す。
クラウドファンディングによる支援は「CAMPFIRE」のサイトで「柿木畜産」で検索。
【CAMPFIRE】東北唯一の闘牛、岩手県久慈市「平庭闘牛会」の横綱を育てたい!
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