JA新いわての宮古エリアと久慈エリアの沿岸地域で、カボチャの出荷作業が最盛期を迎えている。お盆の需要期となる8月上旬に合わせて、今年は1000箱(10キロ入り)の出荷を目指している。
出荷先である仙台あおば青果の担当者は7月20日、圃場を巡回し生育状況などを確認した。今年の出来は良く、7月下旬にかけて収穫作業が始まった。
収穫したカボチャはへたを切り乾燥してからJAに持ち込み、田野畑村の田野畑野菜集出荷場で磨き作業と選別をして箱に詰めて出荷される。
久慈市でキュウリとホウレンソウを生産する大澤幹男さんは「2年目の今年は12アールに作付けした。短期間で収穫できるので比較的手がかからない品目だ。9月に種を播く寒じめほうれんそうの圃場を使っているが、夏の草取り作業が省けて景観も良くなった」と話す。
栽培するカボチャの品種は「ダークホース」で、親づる1本仕立てで栽培することで品質のバラつきが少なく市場からの評価も高い。
カボチャの栽培は比較的手がかからず収穫期間も短いため、他の品目との組み合わせが可能で、農家の所得向上にも繋がっている。また、遊休農地を活用することで景観を守る役割も担っている。