JA新いわて久慈エリアで、ピーマンの出荷本番を迎えている。久慈営農経済センターでは、園芸振興に向けて果菜類の作付けを推進し、新規で取り組みやすい露地ピーマンの作付けが拡大している。生産者は昨年度の9人から14人に増え、約2倍となる1.25ヘクタールに作付け。久慈エリアの新たな園芸品目としての期待が高まる。
久慈営農経済センターでは、ホウレンソウに次ぐ園芸品目の作付けを推進し、2022年度から試験的に露地ピーマンの作付けを始めた。今年度は新たに5人が栽培を始め、19日には出荷規格目揃い会と栽培管理の指導会を野田村と洋野町で開き、16人が参加した。
昨年から露地ピーマンの栽培を始めた洋野町の川原幸子さんは「葉タバコの廃作でピーマンを作付けした。今年は簡易かん水装置を導入したことで効率の良い樹勢管理ができ出荷量も向上している。まだ分からないことも多いのでJAに相談しながら10月までしっかり出荷していきたい」と手応えを感じている。
同センターの平坂博喜さんは「露地ピーマンは比較的取り組みやすい品目。昨年から試験的に栽培が始めたが、この地域にあっている品目だ。暑い時期でも冷蔵庫が必要ないのも新規に取り組む際のメリットになる」と話す。