岩手県雫石町でフリージアの出荷が始まった。バレンタインデーやホワイトデー、歓送迎会の需要期に合わせて3月いっぱい出荷が続く。
フリージアは、色鮮やかな花を咲かせて甘く強い香りが特徴。秋に球根を植えこみ、春の訪れとともに成長して花が咲くが、ハウス内で加温することで2月から出荷が可能だ。
生産者の細川さんは「暖房にかかる電気代の高騰の影響があるが、冬場のアレンジメント教室などにも人気があり定着してきているので栽培を続けている。寒い冬でも、地元の生花を楽しんでほしい」と話す。
同町は花の生産が盛んで、リンドウや小菊などの露地栽培と施設栽培を合わせた経営が多く、年間を通して約30種類の花を生産している。春までにユリ、アルストロメリア、カラー、ラナンキュラスなど色とりどりの花の出荷が続く。