JA新いわて二戸営農経済センター一戸地区担当課は11月1日、11月下旬から出荷が始まる促成アスパラガスの糖度を調査した。12人の圃場から株の根を収集して調査したところ概ね例年並みだが、8月の大雨の影響で圃場ごとにバラつきがあった。調査結果は生産者にフィードバックし、伏せ込み時期の参考データとする。国産が少ない冬場の出荷に向けて本格的に動き始める。
通常のアスパラガスは越冬期に株に栄養を蓄え、翌年に芽が出てきたものを出荷する。促成アスパラガスは一定期間寒さに当て、休眠状態になった株をハウス内に伏せ込むことで冬場の出荷が可能となる。
アスパラガスは株の重さと糖度を測ると、その株の収量が分かると言われている。
同課の上村冬真さんは「糖度調査の結果は圃場によってばらつきがあり、茎葉からの養分転流の遅れが見られる。茎葉の黄化を確認して作業を進めてほしい」と話す。
同地域のアスパラガスは、国産が出回らない11月下旬から出荷が始まり、本州一早いアスパラ産地として市場からの期待も高い。