岩手県八幡平市で10月上旬、ニンニク種子の植え付けが最盛期を迎えている。同市は機械による栽培体系を確立し、ホウレンソウ、トマト、ピーマンに次ぐ販売額1億円のニンニク産地を目指している。2022年度は約12ヘクタールの植え付けを計画している。
同市は17年、県内で唯一の在来種「八幡平バイオレット」を種苗登録している。同品種は、球重平均が120グラムと、一般的な品種より20%程度重く、紫色の外皮が特徴。その特徴を生かした1パック包装での出荷を21年度から始めている。
同市ではニンニクの産地化を目指し、19年にJA新いわてや市、普及センター、振興局と2生産法人などで構成する八幡平地域園芸産地協議会を発足。機械化による栽培体系を進めている。
植え付け作業は10月後半まで続く。