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宮古エリア 2022年09月08日 (木)

日本一の畑ワサビ産地出荷順調 8人の畑わさび生産日本一協力隊が活動

畑ワサビ生産量日本一の岩泉町で、今年の出荷が順調だ。8月末で141トン(前年対比121.9%)を出荷し、5642万円(前年対比126.1%)と前年を上回っている。昨年から導入した、茎と根の切り取りと洗浄作業を省いた「丸掘り」での出荷により栽培管理の徹底による収量向上と、8人の畑わさび生産日本一協力隊(地域おこし協力隊)の活躍が生産拡大を後押ししている。

岩泉町では生産量日本一の畑ワサビの生産者を目指す同協力隊を2019年から募集を始めた。現在8人の隊員が畑ワサビ農家で研修し、畑ワサビの生産者を目指している。

神奈川県から移住し、今年7月から隊員として活動する刈屋翔磨さん(30)は「使っていない父親の実家と土地があり、岩手での就農を考えていた。色々調べる中で畑ワサビと協力隊の制度を知ったが、新規で始めるにはありがたい制度。しっかり栽培技術を身に付けていきたい」と話す。

JA新いわて宮古地域わさび生産部会副部会長の三上義和さん(47)は「協力隊は春に2人、現在は刈屋さんが研修に来ているが、産地に活気がでてきたと感じる。一緒に日本一の畑ワサビの産地を盛り上げていきたい」と笑顔で話す。

同町は、生産者の高齢化に加えパートなどの働き手の高齢化による規模縮小を改善するため協力隊の募集を始め、来年から2人が就農を予定している。

今年度の畑ワサビの出荷は10月まで続き、前年を上回る出荷を見込んでいる。

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