地域の畜産振興に繋げるため、八幡平市平笠地区に2020年から建設を進めていた八幡平市繁殖育成センターが完成し、9月1日からの稼働に合わせて開所式が開かれました。八幡平市やJA、岩手県、東北農政局などの関係者約50人が出席し、同センターの完成を祝いました。
同センターは、和牛繁殖・酪農家から預かった牛を集団管理するために施設で、肉用牛530頭、乳用牛410頭、合わせて940頭の預託が可能で、東北でも有数の規模となります。八幡平市が整備し、JA新いわてが指定管理者として運営していきます。
八幡平市の佐々木孝弘市長は「いよいよ開所を迎えることができた。八幡平地域の肉用牛、乳用牛の増頭、収益の向上を目指して運営していくので、同センターの機能を十分理解して自らの経営の中に取り入れていただきたい」とあいさつしました。
指定管理者として運営するJA新いわての苅谷雅行組合長は「関係機関の指導をいただきながら飼養技術の向上を図り、生産者の規模拡大、労力軽減に最大限努めていく」と決意を述べました。
八幡平エリアは同センターの整備により、農家の労力軽減、増頭による規模拡大や乳量向上、担い手育成支援を図りながら、地域の畜産・酪農の振興を図っていきます。