岩手県八幡平市で、市特産ニンニク「八幡平バイオレット」の収穫が最盛期を迎えています。JA新いわてや市、普及センター、振興局、2生産法人などで構成する八幡平地域園芸産地協議会は、令和5年度までに11ヘクタールに作付けし、販売額1億円のニンニク産地を目指しています。
「八幡平バイオレット」を生産する同市の農事組合法人中沢農産では、昨年植え付けした4.2ヘクタールの収穫作業が進んでいます。高橋代表理事は「今年は、八幡平バイオレットの特徴でもある大玉傾向で出来は良い。今後は『八幡平バイオレット』の認知度向上に期待したい」と話す。
「八幡平バイオレット」は県内唯一の在来種のニンニクで、一般的な品種より20%ほど大きく、紫色の外皮が特徴。平成29年に種苗登録している。
JA八幡平営農経済センターの担当者は「昨年から特長を生かすため1パック包装での出荷を始めたが、需要も高く予定を上回る約27000パック出荷した。今後も一般的なニンニクと差別化した販売を強化していきたい」と話す。
本年度の収穫は7月下旬まで続く。収穫したニンニクは乾燥調製して8月中旬から出荷が始まります。