畑ワサビ生産量日本一の岩手県岩泉町で、花ワサビの出荷が最盛期を迎えています。花ワサビの出荷は5月中旬まで続き、昨年を上回る約20トンの出荷を見込んでいます。昨年から「丸掘り」での新たな出荷体系による労力軽減により作付面積が拡大し、JA新いわて宮古地域わさび生産部会は昨年を上回る8000万円の販売を目指します。
同町の畑ワサビは、約90%を占める山林を活用した重要な1次産業で、1980年代から生産が始まり、現在は生産量日本一の産地に成長しました。
花ワサビは春になると花芽が出てくるが、株の生育を阻害するため全て摘み取ります。練りワサビの天然着色料やしょうゆ漬けなどの加工用として出荷される他、京浜市場などに出荷しています。畑ワサビは林の中で生育を続け、6月下旬から10月まで茎や根を練りワサビの原料として出荷されます。