八幡平市の北東に位置する七時雨山。標高1,063メートルの北側と南側には緑の放牧地があります。
古くから街道の難所とされていた七時雨山は、一日に七回もしぐれるほど天気が変わりやすいことから七時雨山と呼ばれています。その七時雨山の南麓に広がる七時雨高原を流れる染田川に面し、八幡平市営「西根老人憩いの家」という日帰り温泉施設があります。
八幡平市平舘駅からおよそ11km、車で15分。県道227号田代平西根線を七時雨山方向に向かって行きます。
老人憩の家は、七時雨山のふもとにつくられた老人福祉のための市営施設で、水道水を沸かした「普通の湯」と源泉を沸かした「白濁した湯」の2つの浴槽が並んでいます。源泉は塩分を多く含み、なめるとしょっぱいです。含有量の多いホウ酸は眼病に良いとされています。湿疹や水虫に効くといわれています。戦前は馬や牛の傷の手当をする人もいたといいます。現在は子どものあせもを治しにやってくる親子連れも多いです。地元では「薬湯の湯」と呼ばれる日帰り温泉施設です。
※この情報は、広報誌「夢郷」2015年4月号に掲載された当時の内容です。詳細情報が変更となっている場合があります。