一戸町奥中山地域で、年末年始需要に向けたタラの芽の出荷が12月19日から始まった。天然が出回る4月中旬まで出荷が続き、ひと足早く春の味覚を届けている。
同町の坂本亮太さんは、需要に合わせ、年末年始の出荷に取り組む。「タラの芽は春を告げる山菜。新春に一足早く春の味を楽しんでほしい」と笑顔で話す。
坂本さんは周年雇用と安定収入のため、17年前からタラの芽栽培を始めた。夏場に葉タバコを栽培し、冬場は葉タバコの乾燥に使うハウスを活用して生産する。
当初の出荷は、2月ごろから天然のタラの芽が出回る4月中旬までだった。5年前から市場の要望に応え、年末から正月向けに12月下旬から出荷している。
JA新いわて一戸地区担当課の日影勝さんは「寒い日が続くが、タラの芽を食べて春を感じてほしい」と話す。