二戸農業改良普及センターは9月15日、二戸市のブルーベリーの圃場で自動ロボット草刈機の実演会を開いた。生産者や関係者ら約30人が参加し、園地の雑草を自動で刈り取るロボット草刈り機の操作性や実際に刈り取られた園地などを確認した。
二戸地域は、リンゴやブルーベリーなど複数品目を栽培する果樹生産者が多く、中でも除草作業は年5回以上実施されており、労力が大きく省力化が必要とされている。同センターは、自動ロボット草刈り機の導入により、除草作業の自動化と省力化について実証を行っている。
実証機器は、2020年から県内企業が開発したロボット草刈機(KRONOSS MR-300)で、エリアワイヤーを設置したエリア内部をランダムに刈り取り、30アールを4~5日ほどで刈り取ることができる(AC電源使用時)。AC電源と太陽光発電ユニットで使用が可能だ。
参加者は「想像よりきれいに雑草が刈られている。樹の根元もきれいに刈れているので、あると助かる」と感想を述べた。
同センター担当者は「同地域の園地は傾斜地が多いため稼働適応性が不明で導入が進んでいない。9月末までの1か月間の実証で当地域での果樹栽培管理の効率化への支援に繋げていきたい」と話す。
実証した同機種はリンゴ生産者など、県内に約100台が導入されている。