JA新いわて久慈地域で、ブロッコリーの定植作業が始まった。同地域では、主力のホウレンソウに次ぐ園芸品目の一つとしてブロッコリーの生産が拡大し、春ブロッコリーは5月下旬から出荷が始まる。JAでは、宮古地域を含めた沿岸地域で1億円の販売を目指している。
沿岸地域でのブロッコリー栽培は、宮古地域で2002年から夏秋野菜が本格化する前の品目として栽培を始めた。現在は久慈エリアを含む沿岸地域全域で作付けが拡大し、夏秋野菜の前後となる5月下旬からの春作と、10月からの秋作で作付けされている。
野田村の新山麗佳さんは「今年は春作3.2ヘクタール、秋作1ヘクタールの作付けを予定している。5月下旬からの出荷に向けて管理を徹底し良質なブロッコリーを出荷していきたい」と意気込む。
JAの担当者は「JAでは、沿岸地域でのブロッコリーの産地化を進め、1億円の販売を目指している。市場からの期待も高いので、栽培管理の徹底による良品出荷で農家所得向上に努めていきたい」と話す。
沿岸地域のブロッコリーは、漁業も盛んなことから氷の調達が容易で、発泡スチロールに氷を入れて出荷するため、高い品質を維持して店頭に届けることができる。