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二戸エリア 2024年12月02日 (月)

甘さが特徴の冬アスパラガス出荷始まる
国産唯一の産地として期待

一戸町奥中山地域で、アスパラガスの出荷が始まった。クリスマスや年末年始の需要期となる12月中旬にはピークを迎える。夏場のアスパラガスに比べ甘みが強いのが特徴で、2022年度から「冬アスパラガス」として出荷し差別化を図る。国産が出回らないこの時期、本州一早いアスパラガスの産地としての期待も高まる。

同地域では約20年前からアスパラガスの促成栽培に取り組む。秋に寒さに当てた株をハウス内に伏せ込み、根に蓄えた養分で育つ。同地域の冷涼な気候を生かした栽培方法により、国産が出回らない11月下旬から出荷が可能だ。この時期は唯一、京浜市場へアスパラガスを出荷する産地として期待も高まっている。

12月2日には目揃い会を開き、生産者が生育状況や出荷規格を確認し、本年度の出荷本番を迎えた。

生産者の見澤忍さんは「温暖化の影響もあり1週間ほど遅れたが生育は順調。冬アスパラガスは甘さが特徴なので、多くの人に味わってもらいたい」と話す。

JAの担当者は「11月29日には大田市場でトップセールスを行い、売り込みにも力を入れている。甘さが特徴の冬アスパラガスとして差別化した販売を進めていきたい」と話す。 今年は12人の生産者が12ヘクタールに作付けし、4000万円の販売を目指している。

アスパラガスの出荷のようす
アスパラガスの出荷のようす
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