ＪＡ新いわて南部地域花卉生産部会は、リゾート型短期アルバイトの受け入れの取り組みを始めた。雫石町でリンドウを生産する細川梨良さんは、盆向けの出荷で繁忙期となる７月下旬から８月上旬に、首都圏から短期アルバイトを受け入れている。東京都在住の２人が約１週間、雫石町でリンドウの出荷作業などの作業を行っている。

細川さんは、今年の就農にあたり、繁忙期の労力不足を首都圏からの短期アルバイトの活用を検討していた。東京都出身だった細川さんは知人に声をかけ、フリーでデザインをする大金恵さんと、よしもと興業で芸人をする岩橋淳さんが参加した。アルバイトとしてリンドウの収穫から出荷までの作業をしながら約１週間、同町で過ごしている。

大金さんは「作業は楽しく達成感があったが、花の販売価格が変動することなど、農家としての苦労も感じることができた」と話す。

岩橋さんは「始めて農業を経験することができ、農業が大変だというイメージも変わった。短期間でも経験することで、人生に大きな変化となるきっかけにもなると思う」と話す。

細川さんは「リゾート型の短期アルバイトには、まだまだ課題はあると感じている。知人から広がって、労力不足の解消と農業やこの地域に魅力を感じてもらえるきっかけになればうれしい」と笑顔で話す。

同部会は９月にも募集を行う予定だ。