盛岡市で夏イチゴを栽培する菊地潤さんのハウスで、赤く実った夏イチゴの出荷が始まった。夏場は国産イチゴの流通量が少ないことから需要も高い。夏イチゴの栽培を始めて4年目の今年は、ハウス4棟に約8000本の苗を定植。11月上旬までに3.5トンの出荷を予定する。
夏イチゴは、爽やかな酸味と甘みのバランスが良く、生食用の他、スイーツなどの加工用としての需要が高く引き合いも強い。
菊地さんは「夏は国産イチゴの流通量が少ない時期で需要はあるので、期間を通して安定的に出荷していきたい」と話す。
また、夏イチゴの知名度向上に向けて、今年からキッチンカーでのけずりイチゴの販売も始めた。自ら生産するイチゴを冷凍して使うため、出荷ロスの削減にもつながっている。 夏イチゴは無加温で栽培できるため暖房を使わず、原油価格変動の影響を受けにくい生産が可能となっている。