久慈市の宇部川ファームは6月12日、全農オリジナル品種のミニトマト「アンジェレ」の定植作業をした。2018年に全農式トロ箱養液システム「うぃずOne(ワン)」でミニトマトを栽培。23年からは「アンジェレ」を導入した。
同法人は、水稲46ヘクタールを栽培する。育苗ハウスの有効活用と園芸品目の導入で通年雇用を目指しミニトマトの栽培を始めた。収穫調整作業の効率化と安定した収益を目的に、23年から「アンジェレ」の作付けを始めた。収量、販売額とも前年を上回り、同地域での園芸品目として期待は高い。
「アンジェレ」はへたなし、ばら出荷などによる収穫調整作業が省力化でき、出荷ロスが少ないのも特徴。契約販売で価格が安定しているため計画を立てやすい利点もある。
鹿糠沢津嘉代表理事は「アンジェレは、へたを付けずに収穫し、パック詰めがないので作業効率は良い。今年は2年目なので去年の反省を生かし収量を安定させて、計画した量をしっかり出荷していきたい」と話す。
JAの畠山将太さんは「栽培や出荷調整のポイントは掴んでいるので、昨年の収量を超えるようサポートしていきたい」と話す。