一戸町奥中山地域でレタスの出荷が始まった。同地域は1964年からレタスの出荷を始めてから、今年で60周年を迎える。現在では奥中山高原レタスと親しまれ東北一の産地となり、本年度は10億円の販売を目指している。
同地域の冷涼な気候を生かしてレタス生産に取り組み、68年にはレタスの指定産地となった。88年には初の販売額10億円を突破した。現在はJA新いわてで生産される野菜の主力品目となっている。
JA新いわて二戸地域野菜生産部会奥中山支部レタス専門部と二戸営農経済センター一戸地区担当課は5月27日、本格出荷を前に奥中山野菜集出荷場で出荷規格目揃い会と栽培指導会を開いた。生産者と外国人技能実習生ら約80人と取引市場が参加。良品出荷を確認した。専門部役員が品質のばらつきがないように、収穫や箱詰め、荷造りのポイントを説明した。
専門部長の高橋政一さんは「諸先輩方が産地を繋いで60周年を迎えた。生産者全員で品質の揃ったレタスを出荷することで産地の価値を高め、次の世代に繋げていきたい」と話す。
JAの米田望さんは「独自の検査を継続し、今年も良品質なレタスを安定出荷することで産地への信頼を高めていきたい」と話す。