盛岡市で夏イチゴを生産する玉山うるおいイチゴ園は5月25日、キッチンカーでけずりイチゴの販売を初めた。同園で生産した夏イチゴを冷凍し、薄く削ったイチゴ100%の商品。暑い季節には甘酸っぱさが特徴の夏イチゴで涼を感じることができる。
2021年から夏イチゴの生産を始めた同園は、生食用のイチゴを出荷している。全国的に生産量が少ない時期で販売は順調だったが、規格外のイチゴは冷凍して加工用として販売していた。夏イチゴの認知度向上と出荷ロスの有効活用に繋げるため、この冷凍イチゴに着目し、23年からキッチンカーでの販売の準備を進めてきた。
園長の菊地潤さんは「夏イチゴは、程よい酸味もあり生で食べてもおいしく人気がある。暑い時期にけずりイチゴを提供することで、夏イチゴに認知度を上げていきたい」と話す。
キッチンカーでの販売は、場所を選んで営業できるメリットもある。営業初日は準備した100食以上が完売した。10月まで週末にイベントなどに出展し、最大700食の販売を予定している。
また、生産する夏イチゴは7月上旬から出荷が始まる予定だ。