JA新いわて二戸エリアで、シャクヤクの出荷が始まった。二戸営農経済センターでは、花き生産者の所得向上に向けて2017年から栽培に取り組み、21年から出荷が始まった。
出荷は6月上旬までで、4年目となる本年度は昨年の28000本を上回る3万本の出荷を目指す。
同エリアは、リンドウや小菊の栽培が盛んで7月から出荷が始まる。シャクヤクは既存の品目と作業がかぶらない5月中旬から6月上旬に出荷することから、花き生産者の所得向上に向けて導入した。
現在は13人が55アールに作付けし、品質が良いため市場からの評価も高く、産地としての期待も高まっている。
同センターは5月14日、二戸野菜州出荷場でシャクヤク出荷指導会を開き、生産者15人が参加。出荷規格、切り前や箱詰めなどの注意点、出荷後の株の管理などを説明した。
シャクヤクは多年草のため、来年度以降の収量に影響が出ないように収穫するよう呼びかけた。
二戸営農経済センターの林拓真さんは「切り前などシャクヤクの特性を生産者間で共有し、商品価値の高い花を出荷することで生産者の所得向上につなげていきたい」と話す。