雫石町の㈱さくらだファームは5月8日、水田2.2ヘクタールにドローンを使用した水稲種子の直播作業を行った。約11ヘクタールの作付けのうち、2.2ヘクタールに鉄コーティングした飼料用米の種子を播いた。
近年、高齢化などの影響もあり作付面積が拡大し、今後も増えることが予想されており、同社は2022年からドローンを活用した播種作業に取り組み始めた。苗づくりが不要なため育苗ハウスが必要なく、播種作業の時間と労力も削減できるメリットがある。23年度は10アール当たり収量が600キロと手応えを感じている。
代表取締役の櫻田大河さん(29)は「地域の水田を守っていくために必要な技術と考えている。防除のタイミングなど技術面を磨くことで収量確保は可能だ。今後は主食用米の播種も検討していく」と、手応えを語る。
近年の高齢化による耕作放棄地の増加と人で不足が課題となる中、持続可能な地域農業の実現への取り組みを進めている。