リンドウの生産量日本一の岩手県八幡平市で10月11日、第1回りんどうサミットが開かれた。全国のリンドウ生産者と関係者約130人が一堂に会し、「ここから始まる未来への一歩」をテーマに、同じリンドウを栽培する仲間としてリンドウ業界を盛り上げ、産地の活性化に繋げていく考えだ。
リンドウ産地の現状は、全国的に生産者の高齢化や温暖化の影響などによる生産量の減少や担い手不足などの課題がある。
同サミットは、JA新いわて八幡平花卉生産部会と長野県の種苗会社である(有)スカイブルー・セトが実行委員となり、初めて開かれた。北海道から宮崎県の全国でリンドウを栽培する生産者と関係者が参加し、ブランド「安代りんどう」の圃場や八幡平市花き研究センターなどの施設を視察し、栽培技術などを学び交流を深めた。
福岡県から夫婦で参加した岳京一さんは「日本一の産地ということで生産意欲の高さを感じた。基本となる圃場の管理を学ぶことができた」と話す。
実行委員のスカイブルー・セト代表取締役の瀬戸啓一郎さんは「クオリティーの高い『安代リンドウ』の技術などを見ることができ、見習うべきところが多く参考になった」と話す。
同部会の齊藤正樹部会長は「全国のリンドウ生産者とのつながりができた。技術面や人との繋がりで、少子高齢化や担い手不足などの課題を乗り越え、一緒にリンドウ業界を盛り上げていきたい」と意気込みを語る。
同サミットは全国の産地が持ち回りで開き、来年は秋田県で開く予定だ。