JA新いわての久慈地域で9月上旬から、「寒じめほうれんそう」の播種(はしゅ)作業が始まった。2023年度は約7ヘクタールに作付けを予定。出荷は11月下旬から始まる。
寒じめほうれんそうは、冬場の寒さに当てて甘さを増し、糖度8以上になったものだけを出荷し、冬の味覚として人気が高い。19年には、目の健康維持に効果があるとされる「ルテイン」を含む機能性表示食品に登録され、味や見た目の良さに加え、健康機能や有効成分といった付加価値を高めた販売を進めている。
普代村で寒じめほうれんそうを生産する中村駿人さん(30)は「寒じめほうれんそうは、寒さにしっかり当てることで甘みが増していくので、冬場だけに味わえる。11月下旬からの出荷が始まるので、楽しみにしていてほしい」と話す。
本年度の出荷は11月下旬から翌年2月末までで、地元市場を中心に三陸自動車道を活用した販路拡大を計画している。